新・読み書き算盤 the three R's 识字写算 чтение, письмо и арифметика
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     外国語の音韻に関する表
    目次
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    英語の子音表

     日本語の五十音図は、「あいうえお」と「あかさたな」が縦横の基準である。これとおなじことを英語でもやろうとすると、子音も母音も数が多いので、膨大な表になってしまう。そこで、子音表と母音表を別々に作って、組み合わせはその後で行うことにする。
     そうすると、子音と母音、それぞれがきちんとした体系を持っていることが分かる。これは、ヒンディー語の仕分け方を参考にした。ヒンディー語のデーヴァナーガリ文字は、サンスクリットにつながっている。日本語の五十音図も、サンスクリット(梵語)に由来しているので、分類の手法は同じである。
     子音を、発声の仕方によって「破裂音、摩擦音、共鳴音、狭窄音」の4グループに分けた。人の口の構造から、発声方法は限られているので、子音の種類と数はどの言語もおおむね同じである。弾くか、擦るか、響かせるか、ということである。狭窄音とは、呼気が狭い所を通り抜けることで発する音である。英語の「w, l, y, r」をこのグループにまとめた。狭める位置は、口の前から「口唇、舌の前部と上顎、舌の後部と上顎、喉」へと移動する。lとrの違いは、「舌の前部を上顎にしっかり付ける」か「喉を緊張させて締める」かということになる。lは前を塞ぐようにし、rは後ろを塞ぐようにする、ということである。
     lとrの区別も200年前からの難問で、英語を学び始めたオランダ通詞たちは、何度もlとrの入った単語を発音して、アメリカ人の先生、マクドナルドに訂正されたことが『海の祭礼』に書かれている。200年間、同じことで悩まされているということである。マクドナルドは日本に入るために、漂流者を装うために、北海道の利尻島沖でわざとボートを転覆させたという青年であった。オランダ通詞たちはオランダ人の医師の指導のもとに作成された英語の辞書によって学んでいたが、マクドナルドの発音が辞書に記載されている、カタカナ書きの音と異なっていう単語があまりに多いので、マクドナルドの英語はなまっているのではないかと疑った。なんとも、笑えるような、笑えないような逸話である。
     サンスクリットに倣って、22個の子音を並べて、5行×4列の子音表を作った。「行と列」については、どちらが縦でどちらが横か混同しやすいが、英語の場合「行は横」「列は縦」とする。数学の行列で用いる名称と同じである。
     頭子音がない単語もあるので、左下に1つ枠を出した。
     母音は、中心となる「6つの母音」がある。そこに「-w, -y, -r」を付して派生させた母音などがある。そこで「6つの母音」を真ん中に置き、派生母音をその周りに置くと、「奴凧」の形になる。22個の母音を、発音記号と単語の例を照合させながら確認してほしい。
     単語の例もいれてみたが、これは文字ではなく、音に注目してほしい。

     
      ★ 英語の子音表と母音表
        (実用新案登録出願中)

















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